母と子のアジス奮戦記


18、ダニとの戦い<13,01,00>



いやぁ、すっかり足が遠のいてしまっていました。

今頃書いても、もう誰も見ていないかも、、、と思いながら書いています。

 

さてさて、私がアジスに来て、早2年9ヶ月。
なんといっても、この国を今すぐ去りたくなる原因がダニとの戦いです。

私は、どうやら最も刺されやすい体質らしく、日本人の間でも、刺された数では
上位に入ると思っています。
エチオピア人は、皮膚が硬くて免疫もあるのか、あまり、というか全然刺されな
いようで、メイドなんかも、私の苦しみが全く理解できない様子。

初めて刺されたのが、赴任してきて3ヶ月くらいたった頃でしょうか。
ちょうど雨季の始まりの頃です。

初めての休暇を頂いて、パリへ。最初にエチオピアエアーでナイロビへ行き、そ
こからエールフランスでパリへ行ったのですが、エールフランスの機内で、どう
も足がかゆいなぁ、、、、と思っていたのです。
そしてパリに着いてみて、びっくり。太股がダニ刺されだらけ・・・。
どうやら、最初のエチオピアエアーか、それに乗る以前の空港ロビーで私のGパンの
中に入り込んだらしいのでした。

これがもう、いっぺんに20カ所くらい刺されており、かゆさのあまりに気が狂
いそうでした。一度かきだすと、血が出るまでかかないと治まりません。
Gパンはすぐに洗濯に出し、パリでの夜は全て、足をボリボリかきむしりながら
過ごしたものでした。

それ以来、アジスの我が家のベッドルームで何度やられたことか・・・。

雨季の前後に、かなり発生するらしいのですが、ここで、メイド2人が住み込み
でなく、通い、というのがたたりました。
彼女らが、通勤途中のタクシーでもらってきて、それを我が家に置いて帰る。
特に、ベッドメイキングをするメイドからは、相当数がベッドに入り込んだので
しょう。

エチオピアのダニは、相当しつこく、刺されたところは約1ヶ月くらいはかゆみが
止まりません。

しかも、日本で買ってきた薬は、どれも全然効かない。

虫よけスプレーなんてやっても、全然だめです。

ここのダニに多少効くのは、「モービル」など、日本では売っていないような、
ものすごい体に悪いスプレー。中の成分がとても悪いものなので、先進国では扱
わないらしいのです。

これを、ベッドまわり、シーツなどにふきかけまくらないと眠れない日々・・・。
去年、雨季の終わり頃に大量に刺されたときは、気が変になりそうになり、着る
前の衣服の中、全部にスプレーしまくった私。
これで、かなり体には悪影響を与えているんだろうなぁ、、、と思いながらも、
このスプレーなしでは、やっていけませんでした。

バルサンも、何度焚いたことでしょう。
聞くところによると、成田空港から出るとき、バルサンやダニよけスプレーなど
を持っていると没収されるとか・・・。

こういう国で暮らしていて、必死の思いで買い求めた人たちのことも考えて欲し
い!(って、機内に持ち込むと危険なのかな?!)

そんなわけで、私の両足は上から下まで、ダニ刺されだらけなので、帰国しても
足は出せません。
これがすっかり取れるまで、2年かかるとも言われています。

それにしても、全然刺されない人もいるっていうのに、どうしてこう、私はとて
つもなく刺されやすいんでしょう。

これがなければ、エチオピアへのポイントは倍増するんだけどなぁ・・・。 

 

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